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ナチュラル&シックな大人のミックススタイル〜大人の素敵を探します。
余白の使い方と同時に、村角さんは自宅の例を交えながら、リラックス空間の作り方についてアドバイスしてくれました。
「部屋の中を目一杯明るくすると、窓に部屋のものが映り込んで狭く感じることもあります。私がやっているのは、バルコニーのグルーンをライトアップして軒下も一緒に照らし、部屋の中は照度を落とすという工夫。そうすることで、バルコニーの隅まで部屋の延長のように見え、開放的な空間になるんです。それから、部屋と廊下の間にあるドアを外しました。そしてそこにできた壁の余白に棚をつなげ、間接照明を付けて光のラインを作り出すことで、さらに広さを演出できました。照明を工夫すれば、広く感じる空間が手に入れられるんです」
もう一つ、テレビという電化製品が「大キライ」という村角さんらしい工夫も……。
「画面が部屋の中の一番いい壁、一番いい余白を作っている壁に付いている……。それは私にとって大問題(笑)。私はその壁にロココ調の額フレームだけをつるして、番組を見たい時にはそこにプロジェクターで映すんです。叶姉妹が出てくるとピッタリですよ(笑)。普段はフレームが浮いているだけなので、映していないときは余白を楽しめるんです」
大画面が主流になっている薄型テレビは、余白の美を壊すという村角さん。壁とのバランスを綿密に計算したフレームの配置やバルコニーの工夫は、自宅のリラックス空間作りの大きなヒントになるかもしれません。
リビングの壁に枠だけのロココ調の額を吊るす。(左) ![]() |
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最後に、灯りの楽しみ方について、村角さんにアドバイスしてもらいました。
「照明器具に関してはシンプルなものを選ぶ。光源が入って発光する照明は、部屋の中で一番目立ってしまうからです。インテリアや壁紙などが個性を出す部屋の中では、照明器具はシンプルなものを選ぶと、いろんなモノとの相性がよく、成功します。」
次に、空間と目線のバランスを考えることが大事だと、村角さんは指摘します。
「空間のボリュームに対して、それが小さすぎたり大きすぎたりしないようにするのが基本。天井の高い空間なら、高さのあるスタンドがあっても空間全体の中でのおさまりはよく見えます。その空間に対してのスケールを合わせることが大事ですね。それと、目線を考えることも大事です。例えば、床に座る和室なら高さのある照明器具ではなく床置きのものにするとか。上から見るのか下から見るのか、横から見たときに美しいのが一番いいのかとか。どういう目線がメインなのかということを考えた方がいいと思います」
また、どこを照らすのか、何を景色として見せたいのかによって、照明の使い方を変えることも必要だと、村角さんは指摘します。
「全部を照らすのではなく、必要のないところは照らさないんです。そうすると、心地いい“明かりのムラ”ができて、実はそれがポイントだったりもするんです。その中で、部屋のコーナーに床照明を置いて、手前にグリーンを置いたり。直接グリーンを照らすよりも、背景の白い壁を照らした方が素敵に映えることもあるんですよ」
存在感があり続ける家具と違い、消したり調節することによって長く楽しむことができる照明。今ある部屋の状態に合わせてアイテムをチョイスし、素敵な空間を作り出す、魅力ある方法を、村角さんは教えてくれました。
【撮影協力】日本フロス株式会社
FLOS社は1962年創立。同じ年、イタリア工業デザインの古典ともなった数々のランプの生産を開始した。これらの最初のランプがArco, ToioそしてTacciaであり、そして、すでに54年に発表されていたLuminatorも含め、すべてAchilleとPier-giacomo Castiglioniによってデザインされた。時間を越えたデザインと技術的な優秀さの明確な証拠として、これらのランプは今日においても生産され続けている。
※ギャラリー“FLOS SPACE”(ビル管理の都合上完全予約制)◆ 予約受付:03-3582-1468
◆ 営業時間:11:00〜17:00( 土・日・祝日 定休)
◆ 所在地:東京都港区東麻布1-23-5 PMCビル 8F
◆ HP:http://www.flosjapan.com/
1972年・東京生まれ。照明デザイナー。
美術大学で造形・デザインを学んだ後、株式会社近田玲子デザイン事務所に在籍。その後有限会社ライトデザインを経て、2000年に照明デザイン会社「スパンコール」を設立。愛知万博ヨルダンパビリオンやブルーノート東京・X'masディスプレイ、横浜赤レンガ倉庫内・Motion Blue YOKOHAMA & Bar TUNEなどのほか、商業施設、ホテル、オフィス、住宅のなど幅広く照明デザインを手掛ける。人、気持ち、行動を大切にした「光の設計」によって、生活を豊かにする「あかり」を提案し続けている。














