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瀧勝巳流「ニッポンモダンStyles」

東の島国の四季、座の文化をベースに、ニッポンモダンを現代に表現する

“ニッポンモダン”を表現した商品を提案するインテリアショップ「THE COVER NIPPON」。その総合プロデューサー・瀧勝巳氏は、「“和”という言葉に、“昔作られたもの”、“畳の部屋にマッチするもの”というようなイメージは一切ない」と語ります。それでは、“いま現在の日本らしさ”をどうとらえているのか。ここでは瀧氏に、日本特有の文化に対する考え、そしてショップのコンセプトについてお聞きしました。

 この「THE COVER NIPPON」で表現しているのは“ニッポンモダン”。現代における日本の「粋」を追求するのがコンセプトです。元々、東の果ての島国・日本には、四季やきれいな水、そして大陸文化とは違う自然を神とする考え方があって、そこにいろいろなものが流れ着いてきたわけです。その中で、ヨーロッパ、中国のテイストなどを日本流に加工してきた。その手法こそが“ニッポン”だと言い切っていいと思っています。

竹細工の大かごをフットライトにかぶせるだけで、
「粋」な和空間が楽しめます


 
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新しい日本のモダンを表現し、 ライフスタイルをトータルに提案する「THE COVER NIPPON」

愛知県岡崎市の木材問屋から仕入れる、貴重な一枚板で仕上げた座卓。和みの時間はここから生まれます。(右)提灯をイメージし、ニッポンモダンを取り入れたアンドン型の照明。板間を優しく灯します。

「一番美しい高さ」(瀧氏)の座卓と畳のバランスで、モダンな雰囲気の床座を演出

 日本には「和む」という独特の雰囲気がありますが、それは「座する文化」から発生しています。そこには正座はきっちりした感じ、女座りは崩した感じ、あぐらはリラックスした感じなど、さまざまなバリエーションがあります。もちろん椅子でもくつろぐことはできますが、自由な表現があるのが座であり、それをもってして和みだと私は思います。

 そんな「座の文化」を大事にした座卓も、この店のコンセプトを表現した商品の一つです。また、黒檀の木目の繊維を編み込んで作られた畳(左上・下写真参照)は、素足で触れると気持ちがいいですし、マンションの和室畳として数枚ポイントで置いてみると、モダンな雰囲気を持った座の文化を楽しむことができると思います。

さじ加減という言葉が表す繊細さが海外からの日本人に対する憧れを生む

今や世界の中で多くの注目を浴びるようになった日本文化。インテリアの世界においても日本人気が高まる中、外国人は日本人のどこに憧れを抱き、何を美の根源ととらえているのかを聞いたところ、瀧氏からは意外にも「味覚」という答えが返ってきました。日本人が海外に行く機会も増え、あらゆる文化に触れることができる時代となったことで、私たちがもう一度認識するべき日本人の特性とは何なのでしょうか。

 インテリアの仕事などを通して海外の文化に触れる中で、日本と外国との特徴の違いが見えたのは“ご飯”です。やっぱり日本の料理が一番うまい(笑)。味覚というものは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚という四感の上に乗った第五感で、シチュエーションによって変化する感覚です。それぐらい微妙な感覚を、日本人は「さじ加減」という言葉で表すことができる。その感覚をコントロールできる文化は世界に一つだけだと私は思いますし、その味覚を持っている日本人が一番センスがいいというのが結論なんです。そしてそのレベルでインテリアを表現すれば、世界で普通に勝てますよね。

 今、日本のスタイルは外国人に人気があります。それは、彼らにないもの、つまり「さじ加減」できるモノづくりや、その考え方に精通しているものを、彼らが美だとやっと理解したわけです。それは完全にブームの域を出て、日本が憧れられているというレベルに達していますね。欧米の理路整然とした一定化したデザインではなく、例えば日本庭園のように、アーティスティックな、崩しのある日本のデザインが受け入れられているんです。

(上)「味覚の繊細さが、モノづくりにも表れている」という日本の文化の特徴を語る瀧氏
 

『THE COVER NIPPON』のショーケース。プロの仕立てだけではなくデザイン関係の学生たちのプレゼンテーションも

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